
この本について
やりたいことがないわけじゃないのに、いざ動こうとすると「そもそも自分は何を大事にしたいんだっけ」と足が止まることがあります。考えても結論が出ないまま時間だけ過ぎていく感じに、焦りよりもむしろ鈍い違和感のようなものが溜まっていく。僕自身もずっとこの沼でぐるぐるしていました。 『自分思考』が効いたのは、答えを与える本ではなく、「自分の心の源に戻る作業」を丁寧に言語化してくれていたところです。読者の方が保存していたように、原体験を振り返ることがなぜ大事なのかが言葉として腑に落ちる。過去の自分が無意識に選んでいたものを拾い直すことで、いま抱えているモヤモヤの“根”が見えてくる感覚があります。また、「思考は結論に至るための装置ではない」という視点も、行き急いでいた自分にはかなり助けになりました。うまくいく道筋がない中で、試しながら考える態度そのものを許してくれる一冊です。 さらに、動いた先でしか得られない出会いや価値観がある、という言葉にも背中を押されました。行動そのものより、“動いたことで起きる変化”に目を向ける視点が入ると、小さく動くことの意味が自然と大きくなります。この本は、やりたいことがぼんやりしている人より、「動きたいのに自分の軸がつかめずに止まっている人」に特に刺さる気がします。 自分の選択に自信が持てない時期だからこそ読める本だと思います。
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