
この本について
勉強しても頭に残らない感覚って、どうしてもありますよね。読んだそばから流れていく感じというか、机に向かった時間のわりに「何をやったんだっけ」となるあの虚しさ。僕もずっとそこでもがいてきました。理解しようと力むほど、逆に前に進めなくなる日もありました。 この本が面白いのは、「覚える時間」と同じくらい「思い出す時間」を勉強の一部として組み込む、というごく地味だけど現実的な提案をしているところです。30分なら25分インプットして最後の5分で思い出す、というだけで、意外なくらい記憶が安定します。また、速読といっても一つの読み方に固定しないで、流す読み方から必要な部分を拾う読み方まで“読み方を使い分ける”発想が扱いやすかったです。読むスピードを上げようとして理解が落ちるあの怖さも、「文字をかたまりで読む練習」や「視読で慣らす」というステップを踏むと少しずつ薄れていきました。 個人的に救われたのは、「読み取れなくてもいい」という姿勢をまず身につける点です。内容理解へのプレッシャーを一度外して文字そのものに慣れることで、読むことへの抵抗が下がっていく。ここが腑に落ちる人には、一気に世界が軽くなると思います。 勉強や読書を“気合”だけでなんとかしようとして疲れてしまう人に、静かに効く一冊です。
読んだ内容を、もう忘れない。
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