
この本について
仕事でも趣味でも、「ちゃんとやりたいのに、どこか遊び心がなくなってる気がする」ときってありませんか。まじめに向き合おうとするほど肩に力が入って、結局どこにも進めない感じ。僕もそういうときにこの本をひらいたんですが、抜粋にもある「本気で遊ぶことが何より肝要」という一文が妙に胸に残りました。 江國滋さんの語り口は、俳句の技法を説くというより、遊びに対する姿勢そのものを整えてくれる感じがあります。自然を詠むという大前提がありつつも、「自然が嫌いな人間だっている」とさっぱり言い切ったり、俳人協会や現代俳句協会の違いを淡々と説明したり。型を知りながらも、そこに縛られすぎない視点が気持ちをゆるめてくれるんです。 読んでいて一番響いたのは、「遊びだからこそ、まじめに取組む必要がある」という姿勢です。これは俳句に限らず、趣味にも仕事にも効きます。手を抜かずに向き合うからこそ、自分の中に“奥行き”が生まれる。逆に、まじめすぎて遊びを忘れると、視野がすぐ固まってしまう。そのバランス感覚を、俳句の実例と一緒に見せてくれます。 日々のあれこれに追われて、自分の感覚が乾いてきた気がする人に刺さる一冊です。遊び方を学ぶというより、「どう息をするか」を思い出させてくれる読み物でした。
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