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テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来 (日本経済新聞出版)

テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来 (日本経済新聞出版)

アレクサンダー・C・カープ, ニコラス・W・ザミスカ, and 村井章子

累計読者数22
平均ハイライト数 32.6件/人
star総合評価 59/100
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この本について

最近、テクノロジーの話題になると「結局みんな消費者向けのサービスに寄っていくよな…」とか、「AIが進化しても、社会の根っこは誰がつくるんだろう」とか、ふと立ち止まる瞬間があると思います。便利さは増えているはずなのに、大きな方向性だけがどんどんぼやけていく感じ。自分もそのもやもやを抱えたまま日々ニュースを追っていました。 『テクノロジカル・リパブリック』は、そんな宙ぶらりんな感覚に一度ちゃんと輪郭を与えてくれました。いちばん刺さったのは、シリコンバレーの「内向きさ」をただ批判するのではなく、なぜそうなったのかを歴史や政治の文脈から丁寧に見ていく姿勢です。技術の進歩と国家の関係は、本当に切り離して考えていいのか。AI時代の安全保障は、誰がどんな前提で担うべきなのか。読んでいると、自分が普段避けてしまいがちな問いとゆっくり向き合わされます。 もうひとつは、人間の創造性や芸術性ですらAIに侵食される未来を、悲観でも楽観でもなく、そのまま正面から扱っているところ。もしAIが小説を書き、美術作品をつくり、人を感動させる世界になったら、私たちの「人間らしさ」はどこに置き直されるのかという問いは、仕事にも生活にも直結します。 技術に関わる人だけの本ではありません。むしろ「社会の流れを見失っている気がする」と感じている人ほど刺さると思います。自分の足元の迷いと、世界の大きな動きが細い線でつながるような読後感でした。

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