
値段から世界が見える! 日本よりこんなに安い国、高い国 (朝日新書)
柳沢 有紀夫
朝日新聞出版 / 2012-11
この本について
最近、なんとなく「日本の常識って本当に普通なのかな」とモヤモヤすることが増えてきました。仕事で判断に迷ったり、社会の仕組みに違和感を覚えたりすると、他の国ではどうしているんだろう、とつい気になってしまいます。そんなときに読んだのがこの本で、過度に海外を持ち上げるわけでも、逆に日本を否定するわけでもなく、ただ淡々と「世界にはこんな考え方があるよ」と教えてくれるのが心地よかったです。 例えば、スウェーデンの教育や医療が子どもに手厚いのは、単なる福祉の話ではなく「長期的に見れば税金の無駄にならない」という考え方の延長だったりします。オランダの走行距離税も、車を持つ持たないではなく「どれだけ道路を使うか」で負担を決めるという発想で、日常の前提そのものが日本と違います。逆にスペインの“マニャーナ精神”のように、効率だけでは測れない価値観が普通に受け入れられている国もある。こういう具体例が続くと、自分の中の基準がいったんふっと緩む感覚があるんですよね。 そして、抜粋にもあった「考え続けなければならない」という一文は、この本全体の姿勢にとても近いです。答えを示すのではなく、視点をひとつ増やしてくれる。そのおかげで、自分の働き方やお金の使い方、社会に対して抱いていた思い込みに少し揺らぎが生まれました。大げさではなく、思考の角度をほんの数度だけ変える本だと思います。 「日本の外を知りたいけど、大きな結論はいらない」という人には特に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの41%が集中しています。
読書の順序
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