
ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)
ダン・ブラウン and 越前 敏弥
累計読者数3
平均ハイライト数 8件/人
star総合評価 34/100
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この本について
最近、人の言動や価値観を見ていて、「これ、本当に自分の考えなのか? どこかでもらってきた物語を信じてるだけじゃないか」と、ふと不安になることがあります。誰かが作った“正しさ”をそのまま受け取っている気がして、でも何を疑えばいいのかも分からないまま日常だけが進んでいく、みたいな感じです。 『ダ・ヴィンチ・コード(下)』の抜粋を見ていると、多くの人が惹かれているのは、歴史や宗教の裏側にある「語られなかった物語」なんですよね。角の意味やバフォメットの扱われ方、タロットに隠された物語、信仰がどう“作られていったか”というプロセス。こういう視点に触れると、今自分が信じている常識も、案外どこかで誰かが形づくったものにすぎないのかもしれない、と一歩引いて見られるようになります。 この本が効いてくるのは、事実そのものよりも「物事の成り立ちを疑う筋力」がつくところだと感じています。たとえば、目の前の情報を無条件に信じる前に、「これは誰の物語なのか?」と立ち止まれるようになる。象徴や言葉に隠れた背景を追うクセがつく。自分の中の“当たり前”を揺さぶりつつも、世界を面白がる余白が生まれる。物語として楽しみながら、自然とそういう感覚が育つのがこの作品の強みです。 自分の思考を他人の価値観に明け渡してしまいがちな人、あるいは“常識の裏側”にほんの少しでも興味がある人には、静かに刺さると思います。
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