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桜の園/プロポーズ/熊 (光文社古典新訳文庫)

桜の園/プロポーズ/熊 (光文社古典新訳文庫)

チェーホフ、浦 雅春

累計読者数3
平均ハイライト数 8件/人
推定読了時間 約5時間17分
star総合評価 47/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 36%

この本について

仕事でも生活でも、どこに「正解の中心」を置けばいいのか分からなくなる時があります。軸を一本にしようとして苦しくなる感じ、僕もよくやってしまいます。そんなときにチェーホフを読むと、中心なんてそもそも一つじゃなくて、世界も人間ももっと雑で不純で、それでいいんだよと言われているように感じるんです。 この本の面白いところは、チェーホフの作品を「悲劇か喜劇か」みたいな分類で読むのではなく、混じり合ったままの現実として捉え直してくれるところです。人物が真面目に議論していても、テーブルクロスのシミがふっと目に入る。その余計で一見どうでもいい“細部”こそが、人間が立ち上がる場所なんだと示してくれる。理想や理念ではなく、具体的な場にいる自分の感情や違和感に目を向けやすくなる感覚があります。 もう一つ刺さったのは、「中心の喪失」を悲劇として扱わない姿勢です。失われた軸を取り戻そうと焦るのではなく、遍在する複数の視点から世界を見る。仕事でも人間関係でも、ひとつの意味付けにしがみついて疲れがちな人ほど、この見方は救いになると思います。 混沌と日常が混じり合う世界にいる自分をそのまま認めたい人に向いています。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

美しく咲いた桜の園に5年ぶりに当主ラネフスカヤ夫人が帰ってきた。彼女を喜び迎える屋敷の人々。しかし広大な領地はまもなく競売にかけられることになっていた(「桜の園」)。滑稽で支離滅裂ぶりが笑いを誘うボードビル2つを併せて収録、チェーホフ喜劇の真髄を味わう。
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