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無名の人生

無名の人生

渡辺京二

累計読者数3
平均ハイライト数 7.7件/人
star総合評価 43/100
boltライト読書型

この本について

仕事でも人間関係でも、どこにいてもしっくりこない時期ってありますよね。頑張っているつもりでも、自分の居場所だけが見つからないような感覚がふと押し寄せる。そんなとき、無理に前向きになろうとすると余計に疲れるし、「自分は何者なんだろう」と考え始めると出口が見えないまま深みにハマっていくこともあります。 渡辺京二さんの『無名の人生』は、そういう「答えのなさ」に対して変に元気づけるわけでもなく、かといって突き放すわけでもなく、じわっと視点をずらしてくれる本でした。たとえば、人間は生まれて死ぬだけの存在だという冷静すぎる一言や、「俺なんか大した人間じゃない」という江戸の人の自己感覚が出てくる場面。読んでいると、自分を過大評価し続ける現代の空気から一歩外に出られるような感じがします。また、「居場所はどこかにあるものではなく、出かけていって見つけたり作ったりするものだ」という話も、焦らせるでもなく、自分の足で動いてみようと思わせてくれるんですよね。 全体を通して、人生を大きく変えるような派手さはありませんが、日常の手触りが少しだけ軽くなる本です。自分のペースで生きていいと思いたい人や、肩に入った力を抜きたい人には特にしっくりくると思います。

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