
この本について
仕事って、数字を追ったり期限に追われたりしているうちに、「そもそも何のために働いてるんだっけ」と分からなくなる瞬間があります。会社の方針や仕組みにモヤモヤしつつも、かといって理想論だけでは回らないことも知っている。その狭間で迷っている人、多いんじゃないでしょうか。僕もずっとその一人です。 この本が面白いのは、「いい会社とはこうあるべきだ」と押し付けるのではなく、具体的な“現場の手触り”から考えさせてくれるところです。たとえば「重い・暗い・汚いと感じる場所を見つけて、快適にしていこう」という話。やるべき理由をこねくり回す前に、まず自分たちの目で違和感を拾う。その積み重ねが、社員の成長にもつながるという視点は、現実的で納得しやすいものでした。 もう一つ刺さったのは、「利益のために働くのではなく、社員を幸せにすることが目的」という姿勢です。綺麗事に聞こえるかもしれませんが、急成長の裏で社員が疲弊し、結局立て直しに一年かかったというエピソードがあるからこそ重い。成長よりも“無理がたまらない働き方”を優先するほうが長く効いてくる、というリアルさがあります。 理念を語る会社は多いけれど、実際にどう現場に落としていくかになると急に抽象的になるものです。この本はその距離を埋めてくれる。組織づくりに関わる人はもちろん、「いまの会社に違和感があるけど、何がズレているのか言語化できない」と感じている人に特に刺さると思います。
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