
BLEACH Can't Fear Your Own World I (ジャンプジェイブックスDIGITAL)
久保帯人、成田良悟
集英社 / 2017-08-04
この本について
人と話していると、「それって結局、相手の問題でしょ」と言い切れたら楽なのに、実際はそう割り切れなくてモヤモヤすること、けっこうありませんか。相手のためを思って言ったつもりが、押しつけになっていたかもしれないとか、逆に自分が言われた一言が妙に胸に残るとか。その「あれ、自分の中の温度感と相手の受け取り方がズレてるな」という違和感は、日常でも仕事でも避けて通れない気がします。 読者が保存していた抜粋には、まさにそのズレの瞬間がにじんでいて、自覚の足りなさや、善意と独りよがりの境界線みたいなものが出ています。BLEACH Can’t Fear Your Own World はバトル小説ではあるんですが、キャラ同士の距離感の取り方が妙にリアルで、読みながら「ああ、自分もこういう温度差あるな」と思わされる場面が多いんですよね。とくに、言葉の強さと弱さが同時に存在している会話が多くて、他人に踏み込みすぎる時の空気とか、逆に何も言えない時の沈黙が立ち上がってくる。 この本が効いてくるのは、誰かと関わる時の「正しさ」ではなく、「その一瞬の自分の顔つき、温度、言い方ってどうだったんだろう」と少し立ち止まれるところです。キャラの対話を追っているだけなのに、自分の癖や距離の取り方がじわっと浮かび上がるので、派手な学びよりも、後でふと思い出して態度が変わるタイプの作品だと思います。人付き合いの空気に敏感な人にはとくに刺さります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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