
「ひとり情シス」虎の巻
成瀬 雅光
日経BPマーケティング / 2018-04
この本について
ひとり情シスとして働いていると、「全部自分でやらなきゃいけないのに、何から手をつければいいんだろう…」みたいな感覚に何度も襲われます。スキルを広げたい気持ちと、目の前の保守作業の山で手いっぱいな現実。その間に挟まれて、いつの間にか思考が止まってしまうこともあると思います。 この本が刺さるのは、そういう迷いを“根性論”ではなく“現場目線の具体”でほどいてくれるところです。特に、サーバーとデータベースに注力し、パソコンやネットワークは外部委託でもいいという割り切り方は、肩に乗っていた荷物をひとつ下ろしてくれる感覚があります。さらに、プログラミングについても「書けば身につく」「目的のあるコードを書く」といった当たり前だけど見落としがちな姿勢を丁寧に示してくれていて、自分の小さな効率化から始めていいという許可をもらったような気になります。 そして何より、「企業がほしいのはエンジニアではなく、課題を解決できる人」という一文は、ひとり情シスの評価されづらさに悩んでいる人ほど響くはずです。一人だからこそ自由に判断できる、その状況をどう活かすかという視点の転換は、読後すぐに仕事の優先順位を見直したくなります。 ひとりで抱え込みがちなIT担当者や、これから自分でシステムを作り始めたい人にこそ、静かに効く一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの62%が集中しています。
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