
この本について
なんとなく人との距離感に疲れたり、「この人の本音ってどこにあるんだろう」と迷うときってありますよね。言葉では説明しづらい空気の重さとか、逆にそばにいると落ち着く感じとか、あの感覚の正体がわからないまま流してしまうことも多いと思います。僕もずっとそんな曖昧さを抱えたままでした。 この本を読んで面白かったのは、「特別な能力を開くぞ」という話ではなく、目の使い方を変えるだけで世界の見え方がゆっくり変わっていくところでした。指の輪郭の“間”をぼんやり眺めるだけで白い膜のようなものが見えてきたり、鏡越しに自分の頭の周りの色の揺らぎに気づいたりする。大げさな話ではなく、静かに観察するだけで、自分の感覚が思っていたより柔らかいことに気づかされます。日常の中で「空間をそのまま見る」という時間が生まれると、目の前の人の雰囲気の違いにも、以前より自然に気づけるようになります。 スピリチュアルという枠に抵抗がある人でも、身体感覚の延長として読むと腑に落ちやすいと思います。特に、他人の気配に敏感なのに理由がわからず疲れやすい人には、ひとつの視点としてちょうどいい距離感の本です。僕自身、妙な思い込みよりも「まずは見えるかどうかを確かめてみる」という姿勢に救われました。 必要以上に信じ込む必要はないけれど、自分の感覚をもう少し丁寧に扱ってみたい人には、静かに刺さる一冊だと思います。
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