
「移民国家」としての日本 共生への展望 (岩波新書)
宮島 喬
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star総合評価 51/100
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この本について
移民について考えるとき、どうしても「自分の生活とは少し遠い話」に感じてしまうことがあります。でも実際には、職場での人手不足や、社会の空気の変化、ニュースでの違和感など、日常のいろんな場面でその影響を受けているはずで、ただ言語化できないだけなんですよね。僕自身もずっと、どこから理解していけばいいのか分からずにいました。 この本が助けになるのは、まず「現在の現象だけを見るのではなく、歴史ごと理解できるようになる」ところです。戦前の朝鮮半島出身者の移動から、いまの技能実習生や留学生まで、同じ日本で起きてきたことなのに、知らないまま判断していたことに気づきました。もうひとつ大きかったのは、「移民=経済的理由だけでは説明できない」という視点です。家族、学び、危機からの避難など、動機の多様さを知ると、これまでの自分の雑な理解がほどけていきます。そして、日本が難民をほとんど受け入れてこなかった事実を、制度や歴史の流れの中で淡々と示してくれるので、感情論に引っ張られずに考えられるようになります。 社会の空気にモヤモヤしているけれど、声の大きな意見には乗りたくない人に静かに刺さる一冊です。自分の立ち位置を丁寧に作り直したいときに向いています。
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