
ニッポンの移民 ――増え続ける外国人とどう向き合うか (ちくま新書)
是川夕
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star総合評価 72/100
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この本について
外国人が増えていると言われても、現場の実感とニュースの印象と、手元の知識が全部バラバラでつながらないまま放置してしまうことがあります。受け入れるべきなのか、慎重になるべきなのか。その前にそもそも日本がどんな受け入れ方をしてきたのか、ちゃんと知らないまま語っているだけでは、モヤモヤが消えないんですよね。 この本が助かったのは、いま起きている現象を「思い込み」ではなく制度と歴史の積み重ねとして見せてくれるところでした。技能実習がなぜあの形になったのか、欧米と同じ議論をしても日本の土台とは噛み合わない理由はどこにあるのか、そして人口減少という前提が社会の受け入れ方まで変えてしまうのか。その流れが一本の線で見えるようになると、目の前の議論にも落ち着いて向き合える感じがしました。 個人的には、日本の労働ルートが世界的に見ても珍しく「ちゃんと機能している」という指摘が一番の発見でした。ニュースの断片だけ見ていると不安ばかり集まってしまうけれど、制度の筋道を追うと、むしろ改善の余地や現実的な選択肢が見えてくる。大げさな希望ではなく、足場のある理解が得られる本です。 移民・外国人労働の話題で「何を信じていいかわからない」と感じている人に静かに刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
移民で日本はどう変わるのか? 増える外国人と向き合い、未来を冷静に議論するために、第一人者がデータに基づいた知識を伝授する。
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