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海底の覇権争奪 知られざる海底ケーブルの地政学 (日本経済新聞出版)

海底の覇権争奪 知られざる海底ケーブルの地政学 (日本経済新聞出版)

土屋大洋

日経BP / 2025-04-30

累計読者数4
平均ハイライト数 24件/人
推定読了時間 約4時間11分
star総合評価 66/100
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この本について

最近、ニュースで「海底ケーブル」という言葉を聞くことが増えたけれど、正直どれだけ自分の生活に関係あるのかピンとこない…そんなモヤモヤを抱えている人、多いと思います。自分も同じで、なんとなく重要そうなのに、実態が見えずに放置していました。 この本を読むと、まず「日常の通信のほとんどが海底ケーブル頼み」という当たり前すぎて忘れていた事実が、急に自分ごとになります。国際電話が普通に通じる理由、Zoomが成り立つ理由、その裏に光ファイバーが張り巡らされていること。さらに、東日本大震災でケーブルが実際に切れ、それでも通信が保たれたのは事業者同士の裏側の協力があったから、という具体的なエピソードは、普段見えていない支えの存在をそのまま手触りとして教えてくれます。 そして読み進めるほど、「平和なときほど脆さが意識されにくいインフラ」という視点が腑に落ちてきます。事故に見せかけたケーブル切断が戦略として成立してしまう現実や、台湾周辺の緊張と通信の関係など、地政学という言葉を抜きにしても「もし自分が関わる仕事の基盤が突然途切れたら?」と考えざるを得ない具体性があります。煽るつもりはないのですが、静かな恐さのようなものを、ちゃんと理解できる本です。 技術にどっぷり詳しい人より、「世界のつながりがどう成り立っているのかを生活感のあるレベルで知りたい人」に刺さると思います。自分の生活の裏にあるインフラの存在を、初めて実感できる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

【通信支配を左右する最重要インフラ】 19世紀半ば以降の電信と大英帝国、20世紀半ば以降のインターネットと米国――。それぞれの時代の国際政治の覇権国は、電気通信ネットワークの発達に深く関与してきた。その重要インフラストラクチャとして200年近くにわたって君臨しているのが、海底ケーブル。その切断はたびたびニュースとなっている。本書は、地政学の観点から海底ケーブルの現代における意義を解明。さまざまな情報の断片を掛け合わせることで知られざる実態に迫る。
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