
潤日(ルンリィー)―日本へ大脱出する中国人富裕層を追う
舛友 雄大
東洋経済新報社 / 2025-01-22
この本について
最近、社会の変化が速すぎて、自分の判断基準がぐらつく瞬間ってありませんか。住む場所や働き方、家族との距離感まで、長期の前提がどんどん書き換わっていく感じ。自分の基準で考えたいのに、情報が多すぎて何を信じればいいのか分からなくなることがあります。 『潤日』を読んでいて刺さったのは、中国の富裕層が“なんとなく”ではなく、生活の質や政策の安定、教育コストなどを細かく比較して、それでも日本を選んでいる事実でした。抜粋を見ても、評価軸を自分でつくり、世界各地をリストアップして判断している姿が目立ちます。日本のインター校が北京や上海の半額だったり、政策の変化スピードの違いを考えたり、こういう具体的な判断風景を知ると、自分の生活判断にもそのまま転用できる感覚があります。 もう一つ大きかったのは、彼らが日本に“永住”する前提では全然ないところです。状況が良くなれば別の国へ行くし、子どもに合わせて移動もする。良い悪いではなく、世界をフラットに比較して動いているだけ。こういう視点に触れると、自分ももっと柔らかく選択していいのかもしれないと思えてきます。 国際情勢とか移民とか、普段は距離を置きがちなテーマですが、この本は「生活者の選択」という目線で描かれているので、日常に落とし込んで読めるはずです。自分の人生の基準をもう少し外に広げたい人に、とても向いている一冊だと思います。
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