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つながり過ぎた世界の先に (PHP新書)

つながり過ぎた世界の先に (PHP新書)

マルクス・ガブリエル、大野 和基、髙田 亜樹

PHP研究所 / 2021-03-16

累計読者数7
平均ハイライト数 8.9件/人
推定読了時間 約2時間26分
star総合評価 52/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 41%

この本について

他人の価値観や社会の空気に振り回されて、「これって本当に正しい選択なんだっけ?」と立ち止まる瞬間ってありますよね。効率とか経済合理性とか、聞き慣れた言葉に従っているはずなのに、どこかしっくりこない。自分の感覚と世界のスピードがズレているような、あの不安です。 『つながり過ぎた世界の先に』を読んで感じたのは、このズレの正体を“思想の軸”から説明してくれる珍しい本だということでした。例えば、山を削って30分早く着くことを「当然の効率」と思っていた自分に、本当にそうなのか?と問いを返してくる視点。倫理と経済は対立するものではなく、むしろ一致させる方向があり得るという指摘も、ニュースでは語られない角度で腑に落ちるところが多かったです。さらに「普遍的な倫理」と「ステレオタイプ思考」の違いを明確に描いてくれるので、異文化や他者との関わりで感じるモヤモヤにも整理がつきます。 この本は、派手な解決策を提示してくれるわけではありません。ただ、世界のスピードに置いていかれそうになる時に、自分の判断基準をどう作るか、その土台を静かに整えてくれる感覚があります。複雑な世界に対して“一度立ち止まって考え直したい人”には、かなり刺さると思います。 自分がどう生きるかを決める前に、世界の成り立ちをいったん見直したい。そんなときの相棒になる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「COVID-19の蔓延により、おそらく人類史上初めて、世界中で人間の行動の完全な同期がみられた」と哲学者マルクス・ガブリエルはいう。人々が一斉に倫理的な行動をとったことは、資本主義の行方にどのような影響を与えるのか。本書ではさらに、「国と国とのつながり」「個人間のつながり」「経済活動のつながり」を読み解き、終章で改めて個人の生のあり方を見つめ直す。「新実在論」「新実存主義」「新しい啓蒙」と次々に現代思想を刷新する旗手が、新しい時代のビジョンを示す一冊。哲学者は、徹底した抽象的思考を行うことで、総合的で普遍的なビジョンを提示することができる存在である。ならば、ガブリエルは本書で、哲学者がなすべき仕事をしっかりと果たしたといえるだろう。 【目次より】・ロックダウンと『リヴァイアサン』/・危機は倫理的進歩をもたらす/・統計的世界観による幻想/・政治家が正しい判断を下すためには、何が必要か/・日本人はなぜ先進国の中で最も孤立している人が多いのか 【PHP研究所】
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