
遅刻してくれて、ありがとう(上) 常識が通じない時代の生き方 遅刻してくれて、ありがとう 常識が通じない時代の生き方 (日本経済新聞出版)
トーマス・フリードマン and 伏見威蕃
日経BP / 2018-04-24
この本について
最近、変化が速すぎて「考える前に世界が進んでしまう」みたいな感覚ありませんか。自分が遅れているのか、そもそも誰も追いつけていないのか、その境目が分からなくなることが僕はよくあります。情報は山ほどあるのに、立ち止まって整理する余裕がないまま流されていくあの感じです。 この本は、そんな焦りを一度ほどいてくれる存在でした。テクノロジーや社会の変化を“全部把握する”ための本ではなく、「今の世界はどんな力で動いていて、その中で自分は何に反応しているのか」を落ち着いて眺めるための視点をくれます。著者が書く“世界をひとつのコラムとして読む”という姿勢が意外と効いて、いま感じている違和感や不安がどこから来ているのかが、少し輪郭をもちはじめるんです。たとえば、変化の速度に心が追いつかないと“常態の崩壊”のような感覚が生まれる、という説明は、自分のモヤモヤの正体を言語化してもらった気がしました。 もうひとつ大きかったのは、速さに対抗するのではなく、立ち止まることの価値をちゃんと取り戻してくれるところです。知識は考えたときにしか役に立たない、という当たり前の言葉が、この時代だとすごく実感を伴って響きます。結局、人との信頼や関係みたいな“ゆっくりしか作れないもの”がむしろ重要性を増している、という視点も落ち着かせてくれました。 変化が速すぎて思考のペースが乱れている人、あるいは「いまの世界を自分の言葉で理解したい」と感じている人には、かなり刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの54%が集中しています。
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