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時間とテクノロジー

時間とテクノロジー

佐々木 俊尚

累計読者数9
平均ハイライト数 17.2件/人
推定読了時間 約8時間58分
star総合評価 58/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 35%

この本について

最近、「なんでこんなに世界の変化についていけないんだろう」とか、「落ち着きたいのに、ずっと足元がゆらゆらしてる感じがする」と話す人が多い気がします。自分も同じで、安定を求めているのに、その安定がそもそも幻想なんじゃないか…というモヤモヤを抱えたまま日々を過ごしています。 佐々木俊尚さんの『時間とテクノロジー』は、その揺らぎをごまかさずに正面から扱ってくれる本でした。世界は臨界状態のまま進んでいくし、私たちの意識も主体というより“過程”の連続で生まれているだけかもしれない。そんな前提を受け入れたうえで、「じゃあどうやって生きていくか」を静かに考えさせてくれます。たとえば、過去が色あせないどころか常に書き換わりうる今の環境で、懐かしさに頼れなくなった理由も腑に落ちましたし、忘れること自体が思考の余白をつくるという視点も、日々の情報疲れに効きました。 完全な答えを示す本ではないですが、因果の物語だけに寄りかかれない時代に、自分の感覚をどう整えるかの“手触り”は得られると思います。変化のスピードに置いていかれている気がする人ほど、静かに刺さるはずです。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

私たちが有史以前から世界を理解してきた時系列の因果に沿った方法、「因果の物語」。人間は他の生命にはない自意識を持ち、「因果の物語」によって世界を認識することで、文明を発達させてきた。しかし自意識は同時に、「因果の物語」に沿って人生の目標やゴールを決めなければならないということを強制してくる。暮らしがいずれ豊かになっていくことを期待できた時代には、それに納得できる部分もあった。しかし二十一世紀の私たちは、そういう自由な選択による目標の設定を、抑圧として感じるようになってきている。その時代には、時系列に沿った人生の目的を考えるのではなく、新しい哲学が必要になる。それはすなわち、私たちは生きているからこそ生きているのであって、そこには過去も未来も現在もなく、「生きよう」と思った瞬間に「生」はただ立ち上がるのだという直感的な認識なのではないだろうか。最新の学問と技術から考察した「新しい人間哲学」ここに誕生。
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