
レイヤー化する世界
佐々木 俊尚
NHK出版 / 2013-06-10
この本について
最近、「世界の動きって速すぎて、自分の立ち位置がよく分からない」と感じることが増えていませんか。国とか企業とか、はっきりした“境界”が頼りにならなくて、気づいたら自分の仕事も暮らしも、どこか見えないところで決まっているような感覚。僕自身、そのモヤモヤをうまく言語化できずにいました。 『レイヤー化する世界』は、その曖昧さを無理にスッキリ整理する本ではありません。むしろ「世界はひとつにまとまるどころか、どんどん細かく分かれながら同時に重なっている」という視点をくれます。たとえば、巨大企業が「お金を集める」から「世界に散らす」構造に変わりつつある話や、仕事そのものが国境を越えて分配されている現実。こういう動きが、自分の働き方やキャリアの“手触りの変化”とつながって見えてくるのが大きかったです。 読んでいて一番おもしろかったのは、「ウチとソト」みたいな単純な分け方がもう機能していないという指摘でした。均質化どころか、同じ場所に立っていても人ごとに見えているレイヤーが違う。そう考えると、自分が感じていた違和感も「間違い」ではなく、今の世界の自然な反応だったんだと思えるようになります。 今の変化を焦らずに理解したい人、境界線が曖昧になった世界での“自分の位置”を考えたい人には、特に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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