
コロナ後の未来 (文春新書)
ユヴァル・ノア・ハラリ、カタリン・カリコ、大野 和基・他
文藝春秋 / 2022-03-18
この本について
最近、世界のニュースを追っているだけで気持ちがざわつくことが多いです。国同士の緊張、高まる分断、テクノロジーの急加速…。自分の生活は目の前にあるのに、背景で動いている巨大な力がつかみにくくて、どこか地に足がつかない感覚になることがあると思います。僕自身も同じで、「結局この先どうなるんだろう」という不安をうまく扱えずにいました。 この本は、そういうモヤモヤを“煽らずに輪郭を与えてくれる”ところがありがたいです。たとえば、GAFAが国家よりも大きな影響力を持ち始めている現実や、中国が監視技術を社会に実装している背景は、日々のニュースでは点でしか見えません。でも本では、それが民主主義の劣化や権威主義の台頭とどうつながるのかまで丁寧に整理されていて、自分がいま立っている場所を少し俯瞰できるようになります。また、働き方の部分も地味に刺さります。役割を分担できない構造が燃え尽きを招く話は、自分の職場でも思い当たることが多く、「未来の話」と思っていたものが急に現場の悩みとつながる感覚がありました。 大げさな未来予測ではなく、「いま起きている変化をどう捉えるか」の土台を置いてくれる本です。世界の動きを前に立ち止まりがちな人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの75%が集中しています。
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