
ファンダム・レボリューション SNS時代の新たな熱狂 (早川書房)
ゾーイ フラード=ブラナー, アーロン M グレイザー, and 関 美和
早川書房 / 2017-12
この本について
「ファンって結局なんなんだろう……」と、仕事でコミュニティづくりに関わるたびに考え込むことがあります。人を集めようとするほど距離ができたり、お金の話を出した瞬間に空気が変わったり。うまくいっている人を見ると、あれはセンスなんじゃないかと落ち込む時期もありました。 この本が面白いのは、「ファン=人」ではなく「ファン=行動」だと割り切って説明してくれるところです。なにかを“消費する”だけの関係ではなく、参加して、時間を使って、そこに意味を吹き込む行動そのものがファンダムになる。だから企業がどれだけ戦略を練っても、ファンをただの消費者として扱った瞬間に関係が痩せていく理由も腑に落ちました。また、ファンが求めているのは商品そのものより「自分が大きなグループの一部で、ちゃんと役に立っている」という実感で、それがあるとコモディティにも物語が生まれる、という指摘もかなり現実的です。 SNSでの発信や小さなプロジェクトを続ける中で、「人は思った以上に仲間を求めているし、そこに文脈があれば動く」という当たり前を忘れていたな、としみじみ感じました。派手な施策より、まず“人間らしいやりとり”と“参加できる余白”をつくること。その積み重ねがようやくファンと言える行動につながる、という距離感がちょうどいい。 自分の活動を応援してくれる人との関係を、もう一段まともに育てたい人にはしっくりくると思います。
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ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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