
カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家 (ちくま新書)
佐々木隆治
筑摩書房 / 20160405
累計読者数20
平均ハイライト数 34.9件/人
star総合評価 72/100
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この本について
最近、「自分の働き方やお金との距離感が、なんだか自分で決めているようで決めていない感じ」がずっとつきまとっていました。市場がどう動くかを見て、あとから自分の行動を合わせていくあの感覚です。主体的に生きたいと思いながら、気づけば価格や需要に振り回されている。そこにうっすらした不安がありました。 この本が面白いのは、「資本主義をどう評価するか」というより、そもそも私たちの日常の行動がどんな仕組みの上で動かされているのかを、淡々と解剖してくれるところです。たとえば、商品に価値が生まれるのはモノ自体の性質ではなく、社会的な関係によるものだという説明は、働くことへの感覚を少し変えてくれます。また、需要と供給の変動を通じて労働がどこへ流れるかが決まっていく構造を知ると、「自分の選択だと思っていたのは、実は環境に規定されていた部分もあるのか」と落ち着いて考え直せます。さらに、疎外や貨幣の力を扱う章では、なぜ私たちがときどき自分の労働が自分のものではないように感じるのか、その理由が言語化されていきます。 理想論ではなく、「現実に生きている人間の感覚や行動」を手がかりに構造をとらえ直す本なので、読むと世界が急にシンプルになる瞬間があります。職場での違和感を言葉にできない人、生活の中で“なんとなく流されている感”がある人に特に刺さると思います。
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出版社による紹介
カール・マルクスの理論は、今なお社会変革の最強の武器であり続けている。マルクスの実像に迫ることから、その思想の核心に迫る。
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