
『はじめてのマルクス』を読むために
鎌倉孝夫、佐藤優
累計読者数8
平均ハイライト数 11.6件/人
star総合評価 50/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 25%
この本について
働いていると、ときどき「自分の力を自分で使えていない感じ」がしませんか。仕事はしているのに、どこか他人事のようで、社会の仕組みそのものに飲み込まれているような感覚。自分でも理由を説明しづらいこのモヤモヤに、もう少し手触りのある言葉がほしいと思っていました。 この本は、資本主義そのものを“正しい/間違い”ではなく、まずは仕組みとして丁寧に分解して見せてくれます。特に、労働力が商品として扱われていることを「当たり前」と思ってきた自分にとって、その前提自体も歴史的に作られた観念なんだと気づかされるところは大きかったです。また、資本がどうやって人間の働く場を奪い、流通運動として増殖していくのかを、感情論ではなく論理として説明してくれるので、自分がどの地位にいて、どんな条件で働いているのかを言語化しやすくなります。 さらに、著者が繰り返し述べる「無自覚のままの現状肯定」が刺さりました。普通だと思っていた行動の中にもイデオロギーが入り込んでいるという視点は、日々の仕事の選択を見つめ直すときの足場になってくれます。市場で価値を売り買いする以外に、人間同士の関係や創造性の発揮がどうあり得るのかまで含めて考えさせられました。 いまの働き方にうっすら違和感がある人、自分の立っている場所を自分の言葉で説明できるようになりたい人には、静かに響く本だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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