
パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか (PHP新書)
岡田尊司
PHP研究所 / 2004-06-01
この本について
人と関わるたびに「なんでこんなに気疲れするんだろう」とか、相手の一言に過剰に反応してしまう自分に落ち込むことってありませんか。あるいは、誰かの挙動が妙に刺さってしまって、後から「自分でもよく分からないけどしんどい」と感じることもあると思います。そういう時、自分の性格の問題にしてしまいがちですが、この本を読んでいると、もう少し別の見え方があるのかもしれないと思わされます。 この本が示しているのは、傷つきやすさや過剰なこだわりが単なる“性格のクセ”ではなく、自己愛の扱い方に深く関わっているという視点でした。たとえば、些細な言葉や物音さえ悪意に感じてしまう背景や、自信満々に見える人ほど自己愛が壊れた瞬間に脆さを見せる理由が、とても丁寧に説明されています。また、相手を「別の意志を持った存在」と認めにくくなるプロセスや、対等な関係を築くことが難しくなる仕組みが描かれていて、人間関係で行き詰まった時に、何に着目すればいいのかが見えてきます。 特に、自分の傷つきやすさや過剰な期待に戸惑っている人、あるいは身近な人の反応に振り回されて疲れている人には、状況を少し冷静に捉える足場を作ってくれる本だと思います。もちろん魔法のように解決するわけではないですが、なぜこんなに生きづらいのか、どこでつまずいているのかが具体的に分かるだけでも、日常のしんどさとの距離感が変わります。 「自分をどう扱えばいいのか分からない」と感じている人に特に刺さる一冊です。
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