
「やさしさ」と「冷たさ」の心理 自分の成長に“大切な人”を間違えるな PHP文庫
加藤 諦三
累計読者数6
平均ハイライト数 6.8件/人
star総合評価 59/100
trending_up後半加速型
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この本について
人との距離感がいつもうまくつかめないとか、相手に気を使いすぎて後でぐったりするとか、そういうモヤモヤを抱えているときって、自分でも理由が説明できないことが多いですよね。頭では「もっと自然でいたい」と思っているのに、身体のほうが勝手に緊張したり従順になったりしてしまう。自分でもよく分からないまま、生きづらさだけが積もっていく感じがあります。 この本が刺さるのは、そうした反応が“性格”というより、幼いころにもらったメッセージの名残として丁寧に描かれているところです。たとえば「楽しむことに罪悪感が出る理由」や「愛してくれなかった相手に執着してしまう仕組み」「自分を軽く扱うことで相手の好意を引き出そうとしてしまう癖」など、行動の裏にある心理をそのまま言語化してくれます。読んでいくと、今の自分の反応が“勝手にそうなった”のではなく、過去とのつながりの中で説明できるのだと分かり、少し呼吸がしやすくなります。 そしてもうひとつ大きいのは、「自分の存在そのものには意味がある」という視点の置き直しです。努力や奉仕で価値を証明しないと関係が続かない、という思い込みから降りていくプロセスが、かなり現実的な言葉で書かれているので、読んでいて変に煽られたりもしません。自分を責めがちな人ほど、静かに効いてくると思います。 人間関係で“従順すぎる自分”や“怖がりな自分”に心当たりのある人には、とくに深く届く一冊です。
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