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パーソナリティ障害とは何か (講談社現代新書)

パーソナリティ障害とは何か (講談社現代新書)

牛島定信

講談社 / 2012-11-20

累計読者数5
平均ハイライト数 2.6件/人
推定読了時間 約2時間43分
star総合評価 33/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 31%

この本について

人と関わるたびに「相手はどう思っているんだろう」と必要以上に気にしてしまう時ってありませんか。特に、具体的に何か起きているわけでもないのに、不安だけが先に立って日常がぎこちなくなる感じ。自分でも「考えすぎだよな」と思いつつ、頭から離れない。そういうモヤモヤに心当たりがある人には、この本の視点がけっこう効きます。 印象的だったのは、単なる気の弱さや傷つきやすさではなく、「自我が未統合なまま他者の存在が侵入してくるような不安」を抱えている状態がある、という説明でした。これは自分を責めてもどうにもならない領域で、構造として理解すると少し肩の力が抜けます。また、控えめで誠実に生きている人ほど、恥の感覚や思い込みが強くなり、気になり始めたことが頭から離れなくなる…という描写が妙にリアルで、自分の過去の反応と重なる瞬間がありました。単に「性格だから仕方ない」で済ませず、どうしてそうなるのかを丁寧にほどいてくれるところがありがたいです。 さらに、周囲からは「わがまま」「自己中心的」と誤解されがちな行動の裏に、強い自己嫌悪や依存の痛みが渦巻いていることを示してくれる点も救いになります。問題なのは性格そのものではなく、何らかの理由で生じた歪みで、それは理解と修復の対象になりうる。本書はその前提を静かに教えてくれます。 自分の対人不安の“正体”を少しでも言語化したい人に刺さる内容だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「見捨てられ不安」を抱く境界性、尊大さの背後に別の人間像を隠し持つ自己愛性、「恥の心理」を抱える回避性……。精神科臨床の最前線に立つ著者が、豊富な症例をもとに、現代の病ともいえるパーソナリティ障害の心理構造から周囲の接し方まで丁寧に紹介する一冊。(講談社現代新書)
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