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この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう 池上彰教授の東工大講義 (文春文庫)

この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう 池上彰教授の東工大講義 (文春文庫)

池上彰

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この本について

最近、社会のニュースを見ても、自分の生活とどうつながっているのかよく分からないまま不安だけが増えることがあります。年金の議論が難しくて結局「自分は大丈夫なんだろうか」と立ち止まったり、会社の仕組みを考えるときも、表に出てくる言葉と現場で起きていることの距離にモヤモヤしたり。僕自身もそうで、背景を知らないまま焦ってしまう瞬間がかなり多いです。 この本は、そのあいまいな不安を少しずつほどいてくれる感じがありました。たとえば年金の話。単なる制度説明ではなく、「なんで今こんな仕組みなのか」「本来どう設計されるべきだったのか」といった、根っこの部分を理解できるので、自分の立場を落ち着いて整理できるようになります。また、経済学でよく出てくる“合理的な人間像”があくまで仮説であることを示してくれるので、数字だけで語られがちなニュースを鵜呑みにしなくなる。さらに、企業という場も、経営者のカリスマ性ではなく、社員が自分たちの力を信じられるような構造でこそ強くなる、という視点は、働き方を柔らかく見直すきっかけになりました。 歴史や宗教の話も出てきますが、難解さよりも「社会を立体的に見るためのヒント」という感じで入ってくるので、点と点が急につながる瞬間があります。表面的な情報だけでは不安が消えない人に向いている本だと思います。自分の周りの出来事を、もう少し大きな地図の中で位置づけたい人に特に刺さります。

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