
ヤマケイ文庫 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち
藤井 一至
累計読者数19
平均ハイライト数 55.5件/人
推定読了時間 約4時間35分
star総合評価 75/100
start序盤集中型
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この本について
仕事で煮詰まってくると、目の前の課題ばかりに振り回されて「自分の選択がどう積み重なっていくのか」がよく分からなくなることがあります。やっていることは小さく見えるのに、なぜか息苦しい。そんなときにこの本を読むと、土や植物の気の遠くなるような時間軸の話が、こちらの視点までゆっくり引き伸ばしてくれる感じがありました。 たとえば、シダやコケが岩を溶かしながら土をつくり、やがて森を生み、地球の気温まで変えてしまう流れ。最初は小さな変化なのに、積み重なった結果がとんでもなく大きい。あるいは、微生物がリグニンに太刀打ちできず「未処理業務」が山積みになる様子が妙に人間くさくて、環境も生き物も同じように制約の中で試行錯誤しているんだと妙に安心します。食糧輸入が土の負担になるとか、黒トウヒがアミノ酸を直接吸収して生き延びている話など、日常の当たり前を別の角度から見せてくれる視点が多いのも魅力でした。 大げさな成功論ではなく、「世界はこんなふうに成り立っているんだ」という実感がじわっと効いて、今の自分の行動も少しだけ長いスパンで見られるようになります。日々の判断に追われがちで、視野を広げたい人に刺さる本だと思います。
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出版社による紹介
生き物が土を変え、土が生き物を変えてきた。植物・動物・ヒトの歩んだ道を、土壌学者が掘り起こす。
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