
食糧と人類 飢餓を克服した大増産の文明史 (日経ビジネス人文庫)
ルース・ドフリース and 小川敏子
累計読者数12
平均ハイライト数 33.3件/人
推定読了時間 約7時間41分
star総合評価 67/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 16%
この本について
日々の仕事で「自分の判断って、もっと大きな流れの中に置いたらどう見えるんだろう」と考えることが増えました。目の前のタスクはこなしていても、社会全体の仕組みや限界を知らないまま進んでいる感じがして、どこか落ち着かない。そんなときにこの本を読むと、足元の不安が少し形を持って見えてきました。 妙に刺さったのは、根粒菌が窒素を固定する話や、都市が膨張して自然の「しっぺ返し」を受ける場面の描写でした。ロマンではなく、淡々と「文明はこの速度でしか栄えられない」という現実が示される。その流れで、産業革命や緑の革命が何をもたらし、どんな人が取り残されたのかまで描かれるので、自分の生活が巨大な循環の上に乗っている感覚がすっと腹に落ちます。根粒菌のような微生物と人間のエネルギー技術を同じ線上で語ってくれるので、「社会の成長とは何を消費することなのか」を自分ごととして考えやすくなりました。 文明や経済を語る本は抽象的になりがちですが、この本は「なぜ作物が増えたのか」「なぜ人口が増えたのか」を物理と生物のレベルから追っていくので、読み終わるころには世界を見るときの焦点が自然と変わります。表面的なノウハウではなく、今の社会の“限界ライン”を冷静に知りたい人に刺さると思います。
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出版社による紹介
人類の歴史は「食糧増産→土壌の悪化→ブレイクスルー→人口増→食料危機」の繰り返しだった。人類は再び危機を乗り超えられるのか。
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