
池上彰と考える、仏教って何ですか? 文庫版
池上彰
飛鳥新社 / 2014-10-20
この本について
ふだん生きていると、「なんでこんなに思い通りにならないんだろう」とか、「ちゃんとやっているつもりなのに、気持ちがぐちゃっとする瞬間が多すぎる」とか、答えのないモヤモヤにぶつかることが多いですよね。僕も同じで、気づけば自分の感情に振り回されてばかりでした。そんなときに読み返したのが『池上彰と考える、仏教って何ですか?』です。専門用語の話ではなく、仏教が生まれた背景や、そもそも何を大事にしてきたのかが、地に足のついた視点で書かれています。 特に刺さったのは「諸行無常」「諸法無我」が“前提”として描かれているところです。人生は思い通りにならないのが普通だと受け止めると、何かをコントロールできない自分に対して、少し肩の力が抜ける。さらに、分別が苦しみを生むという説明も、自分が他人との比較で勝手に疲れていたことに気づかせてくれました。そして、利他の発想や、日常の怒りや悲しみをどう扱うかという、ちょっとした行動レベルの話が具体的で、「明日やってみるか」と思えるんです。 もうひとつ良かったのは、仏教の歴史や宗派の違いが、争いや不安の中で人が何を求めてきたのかという流れの中で描かれている点。死後の世界の話や、戒名の考え方まで触れられていて、宗教の説明というより“人がどう生きようとしてきたか”の物語として読めます。 自分の感情の扱い方に迷っている人や、「仏教が気になるけど何から手をつければいいかわからない」という人には、とても静かに効いてきます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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