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管仲(上) (角川文庫)

管仲(上) (角川文庫)

宮城谷 昌光

累計読者数6
平均ハイライト数 16.3件/人
推定読了時間 約6時間18分
star総合評価 51/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 15%

この本について

仕事でも私生活でも、自分の判断に自信が持てなくなる瞬間ってありますよね。欲を出せば揺れ、欲を抑えれば固まり、どちらにしても軸がぶれる感じがある。組織の中にいても、上の景色が見えず、努力の方向がこれでいいのか分からなくなる。読者の方が残していた抜粋を見ていると、その迷いに近いところで刺さっているんだろうなと思いました。 『管仲(上)』は歴史小説ですが、「昔の偉人の話」では終わりません。まず、管仲が自分の器量を過不足なく使おうとする姿勢が、こちらの迷いに静かに響いてきます。直感を信じるか、知識に寄せるかで揺れがちな場面でも、彼の判断は常に生活の足元から生まれている。抽象論ではなく、自分が置かれた状況をどう観察するかに重心があるので、読んでいると妙に現実感があります。 そしてもう一つは、組織の“下”に立って全体を見ようとする視線です。高い場所からは見えないものを、低い場所からは見える。この感覚は、会社で働いていて「上は何も分かってない」と思う時ほど沁みます。管仲は不平を言うのではなく、その見える景色を仕組みに変えようとする。ここが読者が特に反応している部分だと感じます。 決断や努力の方向に迷いがちな人、判断の軸を持ちたい人にはとても相性がいい本です。歴史のなかの人物を知るというより、自分の視線の定め方を静かに調整してくれる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「管鮑の交わり」で知られる春秋時代の宰相・管仲と鮑叔。二人は若き日に周の都で出会い、互いの異なる性格を認め、共に商いや各国遊学の旅をしつつ絆を深めていく。やがて鮑叔は生国の斉に戻り、不運が続き恋人とも裂かれた管仲を斉に招く―。理想の宰相として名高い管仲の無名時代と周囲の人々を生き生きと描く。
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