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カウンターエリート (文春新書)

カウンターエリート (文春新書)

石田 健

文藝春秋 / 2025-04-18

累計読者数17
平均ハイライト数 47.7件/人
推定読了時間 約2時間54分
star総合評価 78/100
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この本について

政治や社会の話題って、距離を置きたいと思いながらも、なんとなく「今の空気の変化」を感じて落ち着かないことありませんか。右か左かという単純な話では片付かないし、ネットを眺めていると同じ出来事が全然違う物語として語られていて、「どれが本当なんだろう…」と迷うことがある。僕もその一人です。 『カウンターエリート』は、そのモヤモヤをすぐに晴らすような本ではないのですが、視界の焦点を少し合わせてくれる感覚がありました。たとえば、リベラルが理想論に偏りすぎて国家をつなぐ理念を見失ったという指摘や、逆にシリコンバレーのエリートたちが「アメリカ衰退」という認識のもとで別の道を模索しているという流れ。どちらの立場も、本人たちなりの現実認識があって動いていることがわかると、単純な善悪で捉えられなくなるんですよね。また、インターネットが二つの全く異なる公共圏として機能しているという説明は、日々の情報空間の分断を腑に落ちる形で言語化してくれました。 読みながら感じたのは、「自分がいま見ている世界の物語は、どこから来ているのか」を一度立ち止まって見つめ直すきっかけになるということです。特に、模倣の欲望というジラール的な視点から、エリートたちの思想形成を読み解く部分は、人間の欲望の動きとして捉えることで、政治を“遠いもの”ではなく“人間の行動”として理解できるようになります。 世界の変化を単純化せずに、自分の立ち位置を少し冷静に再確認したい人には、けっこう刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

トランプ ヴァンス 石丸伸二 尹錫悦…… なぜ破壊者は台頭するのか。 「何かが間違っている」。そう主張し、政府やメディアなどを 「既得権益化したエリート」として批判する“カウンターエリート”が 支持を集め、世界中で地殻変動が始まっている。 シリコンバレーで生まれた彼らの思想を手がかりに、 その背景や論理、これから起こる変化を徹底解説。 ニュース解説メディア『The HEADLINE』編集長、初の著書。 ■トランプ2.0以後の世界を読み解く必読書■ 大統領に再選したドナルド・トランプ大統領、影響力が増すイーロン・マスク、 ゼレンスキー会談で注目を集めた副大統領のJ.D.ヴァンス… 彼らに共通するのは、既存の「リベラルな秩序」に挑戦するカウンターエリートという潮流だった。 彼らは単なる「反エリート」ではなく、自らの「何かが間違っている」という主張を掲げ、 支持を広げている。背景にあるのは、世界的投資家ピーター・ティールや 暗黒啓蒙の思想家カーティス・ヤーヴィンらが支持する「奇妙な右翼サブカルチャー」だ——。 なぜリベラルなシリコンバレーは、保守派に転向しつつあるのか? なぜ世界で同時多発的に、新たな政治家が台頭し、既存秩序を揺るがしているのか?石丸現象や兵庫県知事選、韓国の戒厳令などに共通する背景とは? リバタリアンからポッドキャストに台頭するマノスフィア文化、反Wokeまで 広範な思想を読み解く。
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