
能力主義をケアでほぐす
竹端寛
晶文社 / 20250225
累計読者数3
平均ハイライト数 10.7件/人
star総合評価 56/100
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この本について
仕事でも家庭でも、なんとなく「ちゃんとやらなきゃ」と思い続けてしまう時期ってありますよね。努力すること自体は嫌いじゃないのに、いつの間にか“うまくやれていない自分”を責めるクセがついてしまう。しかも周りも自分も気づかないうちに、能力で人を測る空気に巻き込まれていく。そんなモヤモヤに心当たりがあるなら、この本はけっこう刺さると思います。 『能力主義をケアでほぐす』が面白いのは、能力主義を頭ごなしに否定するわけじゃなく、著者自身がその競争に乗ってきた人間として、「自分もそのロジックで他人や自分を追い詰めていた」と静かに認めていくところです。読んでいると、他者の意見を「知識の差」と決めつけてわかった気になっていた場面や、成果だけを“できる”と数えていた自分にハッとさせられます。また、能力が個に帰属するという前提そのものを疑う視点は、普段のコミュニケーションのぎこちなさを説明してくれるようでした。 結論部分は拍子抜けするという読者の声もありますが、逆にそこが現実的で、日常の中で考え直せる余白になっています。能力主義がしんどいと薄々感じつつも、完全に降りるわけにもいかない。その狭間で息苦しくなっている人に「まずはここから」と差し出される感じの一冊です。 特に、自分の努力だけでは片付けられない違和感を抱えている人に向いています。
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出版社による紹介
竹端さんは正直な人である。
正直さは研究者にとって必須の知的資質である。
本書を読むと、正直さが知的離陸を可能にすることがわかる。
──帯文・内田樹
ケアから考える家族、学校、社会、制度、そして資本主義。
長らく成果主義と自己責任論の呪縛に苦しんできた著者が、自らの子育て体験を経てケアに目覚めた。その過程で読んできた本、出会ってきた人々とのエピソードで語る、ケア中心社会への見取り図となる思索エッセイ。
能力は個人に備わったものではなく、他者との関係性のなかで立ち上がるもの。能力主義の軋轢に対しては、ケアの精神でときほぐす!
“僕自身が「仕事中毒」だったときには、生産性至上主義の塊で、業績を出すことに強迫観念的に縛られていた。そのことに自覚的になったのも、家事育児に明け暮れた一日が終わって、「今日は何も出来ていない!」とため息をついている自分に気づいた時期からでした。そこから、自分を解放するためにも、少しずつ「能力主義批判」がはじまったのでした。”(「はじめに」より)
【目次】
第1章 能力主義のなにが問題なのか?
学力偏重は「やめたくてもやめられない」アディクション
能力主義をいかに相対化するか
あなたはそのままで生きていい
信頼関係の基本はただ話を聞くこと
第2章 ケアについて考える
「弱さ」を基軸とした強いつながり
「交換」から「使用」への価値転換
ケアの世界は「巻き込まれてなんぼ」
「無力さ」でつながり直す面白さ
「決められた道」の外にある想像・創造力
第3章 家族がチームであること
第一優先は家族、第二優先が仕事
お父さん「も」支える言葉
家族丸抱えと社会的ネグレクト
子どもを中心にする視点
ケアを軸にした社会をどう生み出すか
「まっすぐなキュウリ」こそいびつなのだ
第4章 学校・制度・資本主義
資本主義経済の裏で隠されているもの
「平均の論理」は「社会的排除の論理」
「学力工場」と偏差値序列
チームがあれば孤独は乗り越えられる
隷従しない勇気と決意
シンバル猿にならないために
ゆたかなチームで生きていく
目次
はじめに
■第1章 能力主義のなにが問題なのか?
学力偏重は「やめたくてもやめられない」アディクション
能力主義をいかに相対化するか
あなたはそのままで生きていい
信頼関係の基本はただ話を聞くこと
■第2章 ケアについて考える
「弱さ」を基軸とした強いつながり
「交換」から「使用」への価値転換
ケアの世界は「巻き込まれてなんぼ」
「無力さ」でつながり直す面白さ
「決められた道」の外にある想像・創造力
■第3章 家族がチームであること
第一優先は家族、第二優先が仕事
お父さん「も」支える言葉
家族丸抱えと社会的ネグレクト
子どもを中心にする視点
ケアを軸にした社会をどう生み出すか
「まっすぐなキュウリ」こそいびつなのだ
■第4章 学校・制度・資本主義
資本主義経済の裏で隠されているもの
「平均の論理」は「社会的排除の論理」
「学力工場」と偏差値序列
チームがあれば孤独は乗り越えられる
隷従しない勇気と決意
シンバル猿にならないために
ゆたかなチームで生きていく
おわりに
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