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管仲(下) (角川文庫)

管仲(下) (角川文庫)

宮城谷 昌光

累計読者数3
平均ハイライト数 9.7件/人
推定読了時間 約6時間18分
star総合評価 50/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 42%

この本について

仕事でも人間関係でも、自分なりに考えて動いているつもりなのに、あとから「最初の見立てが甘かったな…」とか「結局、人の気持ちを読み違えたかもしれない」とモヤモヤすることがあります。状況の複雑さより、自分の視野の狭さのほうが怖くなる瞬間ってありますよね。僕も似たところで何度もつまずきました。 宮城谷昌光さんの『管仲(下)』を読んでいると、そのモヤモヤに少し風が通るような感覚があります。たとえば、好むものに毒があり、慣れたものに凶があるという一文。自分の「得意なやり方」にこそ落とし穴があるという感覚は、日々の選択にほどよいブレーキをかけてくれます。また、策が立つ者は人がわかる者であるという視点は、計算や効率に走って空回りした経験を思い出させ、結局は目の前の人を理解するところからしか物事は動かないんだと腹落ちしました。そして、生きていれば事態が好転する時がくるが、勝負はそこまでどう生きるかにあるという言葉は、結果を焦りがちな日々に「いまの姿勢」に目を向けるきっかけになります。 歴史書では描かれない心の揺れや、人が本性をあらわす瞬間が細やかに描かれているので、遠い時代の物語というより、自分の生活の隣にある出来事のように感じられます。決めつけはなく、けれど時々ドキッとする視点が差し込まれる。読んでいて、自分の凝りかたまった考えが少しほぐれる一冊でした。 とくに「状況よりも、自分の反応のほうがしんどい」と感じやすい人には、静かに効いてくると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「管鮑の交わり」で知られる春秋時代の宰相・管仲と鮑叔。二人は若き日に周の都で出会い、互いの異なる性格を認め、共に商いや各国遊学の旅をしつつ絆を深めていく。やがて鮑叔は生国の斉に戻り、不運が続き恋人とも裂かれた管仲を斉に招く―。理想の宰相として名高い管仲の無名時代と周囲の人々を生き生きと描く。
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