
よみがえる古代思想 「哲学と政治」講義I (講談社学術文庫)
佐々木毅
講談社 / 2012-10-10
この本について
最近、仕事でも生活でも「判断の軸が外に揺れやすいな」と感じることが増えてきました。成果や評判を追いかけているうちに、自分が何を基準に動いているのか曖昧になるあの感覚です。頑張っているつもりなのに、どこか落ち着かない。そんなときに古代の人たちはどう考えていたのか、視点をずらすような本が意外と効きました。 『よみがえる古代思想 「哲学と政治」講義I』は、昔の思想を“歴史の豆知識”としてではなく、今の行動にどうつながるかという目線で語ってくれます。たとえば、ギリシア人が「魂の不滅」よりも「名声=行為が残す痕跡」を重んじていた話は、評価の不安に振り回されやすい自分にはけっこう刺さりました。また、善悪の判断を外側のルールではなく「自分の中の秩序」に置き直す流れは、判断に迷ったときの足場になりやすい感覚があります。さらに、プラトンが政治を“技術”として語るあたりは、組織に関わる仕事の「統合するとは何か」を考えるヒントにもなるはずです。 古代思想なんて遠い世界に思えますが、読んでみると意外なほど“今の迷い”に向いてくる。そういう意味で、この本は地に足のついた思想書だと思います。自分の判断基準をいったん作り直したい人に刺さります。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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