
マンガでやさしくわかるレジリエンス
久世浩司, 松尾陽子, and 朝戸ころも
日本能率協会マネジメントセンター / 2015-10-30
この本について
仕事で小さなミスを引きずったり、誰かの一言に過剰に反応してしまったり、「なんで自分だけこんなに疲れるんだろう」と思う日ってありますよね。僕も、放っておけば些細な出来事を勝手に肥大化させてしまうタイプで、気づけば心の中がずっとザワついていることがあります。 この本が面白いのは、そういう心のクセを「思い込み犬」として描いてくれるところです。自責でも他責でもなく「無関心」に見せかけて実は疲弊を深めるパターンがあったり、「どうせうまくいかない」とブレーキを踏む犬が住みついていたり。名前がつくと、自分のことでも少し距離を置いて見られるんですよね。ネガティビティ・バイアスに振り回されるときも、心に浮かんだ考えにそっとラベルを貼るだけで落ち着く、という具体的な対処法が紹介されていて、実際にやってみると意外と効きます。 さらに、この本は「落ち込んだら元に戻る」だけでなく、底打ち→立ち直り→教訓化という流れで、どうやって自分の回復力を育てるかを丁寧に描いています。ミスのあとに同じ場面を何度も反芻してしまう人には、あえて体を動かして意識を切り替える方法がしっくりくるはずですし、誰にも頼れないまま抱え込む癖がある人には、助けを求めにくくなる心の仕組みが腑に落ちると思います。 自分の心がどんな色眼鏡で世界を見ているのか知りたい人に刺さる本です。僕自身、読んでからようやく「疲れの原因は出来事そのものじゃなくて、自分の思い込みだったかもしれない」と思えるようになりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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