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学歴社会は誰のため (PHP新書)

学歴社会は誰のため (PHP新書)

勅使川原 真衣

累計読者数4
平均ハイライト数 6件/人
star総合評価 32/100
boltライト読書型

この本について

「学歴とか能力とか、結局“個人の努力”で片づけられてしまう感じがどうにも腑に落ちない。でも代案と言われると何をどう考えればいいのか分からない」。そんなモヤモヤを抱えたまま働いている方、多いと思います。僕自身、職場で起きる問題がいつの間にか“誰かの能力不足”に回収されていく場面を見るたびに、どこか違和感が残っていました。 この本は、そうした直感的な引っかかりを、社会の構造や歴史の積み重ねとセットで丁寧に言語化してくれます。ジョブ型が語られるときに出てくる「総論賛成・各論反対」の正体は何か。教育はどこまで職業と結びつくべきなのか。能力主義の裏側で“問題の個人化”が進むと何が失われていくのか。現場の感覚と制度の話が離れすぎないように、具体例を交えながら立体的に整理されていて、読みながら何度も「ああ、そういうことか」と肩の力が抜けました。 特に僕に刺さったのは、「人の能力を見る前に、関係性や構造を整えることが働くうえでは本質」という視点です。僕らが日々直面している“しんどさ”のいくつかは、個人の努力でどうにかする話ではなく、そもそも土台のつくり方にヒントがあるのかもしれません。 「仕事の問題を、いつも自分や誰かの能力の話に回収しがち」という人には、かなり手応えのある一冊だと思います。

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