
この本について
仕事でも組織でも、「なんでこんなにモヤモヤするんだろう」と立ち止まる瞬間ってありますよね。課題に向き合う人ほど報われない空気や、意思決定の基準が見えない組織、あるいは自分のやる気すら信用できない感じ。僕も何度もそこで足が止まりました。 『経営メモ』は、そういう“言語化しづらい違和感”に、かなり具体的な光を当ててくれる本でした。たとえば、怒るべきなのは能力不足ではなく倫理を踏み越えたときだけだという話。これを知ってから、自分の中で「怒り」を判断する軸が変わりました。また、個性ではなく“習性”を前提に制度を設計するという視点も、現場で無理に細かく寄り添って疲弊していた自分にはすごく腑に落ちました。そして何より、「人はやる気が出たから動くのではなく、動いたからやる気が生まれる」という指摘。あの一文のおかげで、余計な自己嫌悪をしなくて済むようになりました。 経営の本と聞くと距離があるかもしれませんが、実際には「組織や働き方の行き詰まりをどう解きほぐすか」の本に近いです。特に、逃げずに向き合う人がちゃんと報われる組織をつくりたい人には、静かに刺さると思います。 感情論でも精神論でもなく、現実の組織で何が起きているかを淡々と示してくれる一冊でした。今のやり方に少しでも違和感がある人ほど、読み終わったときに肩の力が抜けるはずです。
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