
プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?
メアリアン・ウルフ、小松 淳子
合同出版 / 200810
累計読者数4
平均ハイライト数 2件/人
star総合評価 18/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 10%
この本について
なんとなく「読む力って放っておけば勝手につくものだよな」と思いながら、子どもの読書習慣や、自分の理解力の伸び悩みにモヤッとすることがありました。読むことは当たり前の行為のようでいて、実はぜんぜん自然じゃない。そう気づくと、これまで自分が抱えていた焦りの理由が少し見えてきます。 『プルーストとイカ』は、その“当たり前”を静かにひっくり返す本でした。読む力そのものが遺伝的に受け継がれないという指摘は、努力不足の問題じゃなく、「人間がそもそも構造的にそういうものなんだ」と教えてくれるようでした。また、読書によって他人の意識に入り込む経験が、自分の境界を広げてしまうという話は、読むことが単なる知識の摂取ではなく、自分の未来像まで変えてしまう営みなんだと腹落ちします。 こういう視点が入ると、子どもに対しても、自分自身に対しても、読める・読めないを単純に評価しなくなります。むしろ、読書という行為をどう支えるか、どう余白をつくるかに目が向くようになる。それだけで、ちょっと肩の力が抜けました。 読み方や読めなさに引っかかり続けている人、あるいは「本を読むってなんの意味があるんだろう」と立ち止まったことのある人には特に刺さる一冊だと思います。
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