
話を聞かない男、地図が読めない女
アラン・ピーズ, バーバラ・ピーズ, and 藤井留美
主婦の友社 / 2011-05-31
この本について
男女のすれ違いって、悪気があるわけでもないのに、どうしてこんなに噛み合わないんだろう……と、私もよく立ち止まります。相手の気持ちを察してほしい時に限って伝わらなかったり、逆にこちらは何も気づけず後から自己嫌悪になったり。生き方のパターンも家庭のかたちも変わった今、昔ながらの「こうあるべき」に頼れない不安が、どこかにずっと残っていました。 この本は、男女を単純に分けて決めつけるためのものではなく、脳や感覚の“傾向”をベースに、今の私たちがどこで行き違いやすいのかを具体的に説明してくれます。例えば、女の人がごく小さな声色や態度の変化に気づける背景や、男の人が「一度に一つ」しか処理できない理由を知ると、あの時の衝突は性格の問題ではなく、そもそも前提が違うだけだったのかもしれない……と視点が変わりました。触れ方や話し方の違いがどんな安心感につながるのかも書かれていて、日常の小さな行動がだいぶ変わります。 パートナーとの距離感に手応えが持てず、「どうして伝わらないんだろう」と静かに疲れてしまう人にはとても向いていると思います。感情論ではなく、ちょっと科学寄りの説明で腑に落ちるタイプの方にも刺さるはずです。男女のどちらが正しいかを決める本ではなく、今の時代を生きる私たちが、関係の結び方をもう一度つくり直すための材料をくれる一冊でした。
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