
文庫版 嘘つき男と泣き虫女
アラン・ピーズ/バーバラ・ピーズ
この本について
人と話していて、「なんでこんなすれ違いになるんだろう」と思うことってありますよね。相手の一言に妙に傷ついたり、こちらは普通に頼んだつもりなのに逆ギレされたり。自分が悪いのか相手が悪いのか、そもそも何が起きているのか分からないまま、ただ疲れていく感じ。僕もそういうモヤモヤを抱えたまま関係をこじらせた経験がけっこうあります。 この本が刺さるのは、男女の「脳のちがい」を説明してくれるから……というより、実際の行動レベルで起きやすいズレを“そのままの形で”描いてくれるところなんですよね。たとえば、お願いするときに細かい文句を並べると相手の脳は処理できなくなるとか、泣きおとしや脅しが長期的には関係を壊すだけだとか、嘘をつくときの言葉づかいにクセが出るとか。読んでいて苦笑いする箇所ばかりなのに、自分の生活にそのまま持ち込める点が多い。境界線の作り方みたいな、普段あまり言語化されないテーマにも触れてくれるので、関係の立て直しが少し現実的になります。 もちろん、この本の内容がすべて正しいと決めつける必要はなくて、「あ、ここは確かに思い当たるな」という部分だけ拾えば十分だと思います。特に、相手の言動に振り回されてしまいやすい人や、自分ばかり我慢している感じがする人には、いったん距離を置くための視点として役立つはずです。僕自身、相手の反応にいちいち落ち込むクセが少し減りました。 こんな人に刺さる本です。相手に合わせすぎて疲れているのに、どう距離を取ればいいか分からない人。
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