
宅建業 開業・経営の押さえどころ
山地正朗
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2022-08-19
この本について
宅建業を始めた人と話していると、「法律は読んでいるつもりだけど、実務のどこに落とし穴があるのかよく分からない」「気を抜いた“あの瞬間”に処分されるのが怖い」という声をよく聞きます。自分も似たモヤモヤを抱えていて、形だけ整えているつもりが、実は肝心なところが抜けていたんじゃないかとヒヤッとしたことが何度もあります。 この本がありがたかったのは、理屈ではなく“現場で本当に起きるやつ”を淡々と指し示してくれるところです。従業者証明書や名簿のような基礎中の基礎ほど落としがちだという話は、自分の棚卸しにもそのまま使えましたし、広告費や手数料の商慣習と宅建業法のズレをどう捉えるか、あやふやにしていた部分を具体的に整理できました。それに、公拡法や下水の調査など、「知ってはいたけど手順が曖昧だった」領域を、実際に役所で何を聞くべきかのレベルまで落としてくれるのは、本当に助かります。 全体として、開業のノウハウ本というより、“知らなかったでは済まないポイント集”に近いです。売主業者からの依頼でつい受けてしまう書類作成や、専任媒介の書面を先に押さえられてしまうケースなど、現実に巻き込まれがちな場面を等身大で扱っているので、変に構えず読めました。 これから開業する人はもちろん、「一応やれているつもりだけど、どこか不安が残る人」に特に刺さると思います。自分の実務のどこがスカスカなのか、静かに教えてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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