
億万長者より手取り1000万円が一番幸せ!!
吉川 英一
ダイヤモンド社 / 2009-04-09
この本について
お金のことを考え始めると、「このまま働き続けて大丈夫なんだろうか」とか、「投資に興味はあるけど、失敗しそうで踏み出せない」とか、そんな感じのモヤモヤがずっと頭の片隅に残りますよね。僕も、仕事に追われて気づけば一年が終わっているような生活をしていた時期があって、「生活のために働くって、なんか違うよな」と思いながらも抜け出し方がよく分からなかったんです。 この本は、いわゆる“億万長者になりたい人向け”というより、自分のペースで豊かさをつくりたい人に向けた実践書に近いです。刺さった人の抜粋を眺めていると、派手な成功よりも「自分の時間を取り戻す」ことに焦点が当たっているのが分かります。たとえば、株を買うときに5年10年の月足を見るような長い目線、売りやすい物件を選ぶという堅実さ、そして何より“お金のために好きでもない仕事をしない”という姿勢。どれも、急いで稼ぐよりも、焦りに振り回されない生き方のための視点なんですよね。 僕が読んで感じたのは、「幸せな小金持ち」という言葉が単なるキャッチコピーではなく、生活や投資の小さな選択の積み重ねなんだということです。自宅で一人でやっていた頃が一番儲かった話や、贅沢しすぎた会社が沈んでいく話なんかは、ちょっと耳が痛いけどリアルで、背筋が伸びます。派手な挑戦よりも、続けやすい仕組みをつくる方が強いんじゃないかと素直に思わされますし、投資効率を保つために古い物件を売って回していく考え方も、実際の行動に落とし込みやすいです。 肩の力を抜いて豊かになりたい人、自分の時間を大事にしたい人には静かに効く本だと思います。無理に変わる必要はなくて、今の生活の延長線上に余白をつくる感じ。そのためのヒントをいくつも拾える一冊でした。
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