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新訳 ハムレット (角川文庫)

新訳 ハムレット (角川文庫)

シェイクスピア、河合 祥一郎

KADOKAWA / 2024-09-24

累計読者数5
平均ハイライト数 11件/人
推定読了時間 約4時間59分
star総合評価 42/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

最近、気持ちがざわつく時に限って、自分でも説明できない行動をとったり、誰かの言葉に必要以上に振り回されたりしませんか。冷静でいたいのに乱れるし、わかっているのに揺れる。その「どうしようもなさ」を前に、ため息だけ増えていく感じ、僕もよくあります。 『ハムレット』を読むと、その揺れが少しだけ言語化されます。たとえば、自分の中の衝動と理性のズレを「それはハムレットの仕業ではない、狂気の仕業だ」と切り分けて語る場面があって、これが妙に現代的なんです。うまくできなかった時に全部「自分の弱さ」で片づけずに、状態として捉えていいんだと思える。あるいは、墓掘りとの「人は腐るまでどれくらいかかる?」というやり取りは、死とか終わりへの恐れを、妙にリアルな時間軸で引き寄せてくる。怖いのに、ちょっとだけ落ち着く。そんな作用があります。 そして終盤の「なるようになればよい」「覚悟がすべてだ」という静かな諦観は、前向きとも後ろ向きともつかない、不思議な安心をくれるんですよね。無理に元気づけてくるわけじゃなく、ただ、人間の限界や情けなさごと受け入れてくれる感じがあります。 自分の感情の扱いに疲れてしまった人、あるいは「弱さも込みで自分を見たい」という人には特に刺さると思います。シェイクスピアだから堅苦しい…と思ったら、この訳は驚くほど生々しいです。読んでみると、400年前の王子の独白が、自分の内側の声とまっすぐつながる瞬間があります。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「声に出して心地よい、聴いていて心地よい、注釈が心地よい」 野村萬斎さんプロデュース 日本初! 原文のリズムとライムを全訳した驚異の新訳。最新研究を反映した決定版! 「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」 父王を亡くした王子ハムレットは、母を娶って王座を奪った叔父を憎む。ある夜、父の亡霊から、自分は叔父に毒殺されたと聞かされるが、はたしてそれは真実か? 迷いつつも気がふれたふりをして復讐の時を待つが…。 日本初、原文のリズムとライムを全訳した驚異の新訳! 声に出して読めばわかる! 最新研究を反映し増補改訂! Fに基づき、Qとの違いも全て注記した決定版。 後口上:野村萬斎 【野村萬斎さんが選ぶシェイクスピア名作4選】 新訳 ハムレット 新訳 マクベス 新訳 夏の夜の夢 新訳 まちがいの喜劇(←「ややこしや〜♪」の原点) 目次 新訳 ハムレット 増補改訂版 増補改訂版 訳者あとがき 後口上 日本演劇(ジャパニーズシアター)への翻訳(トランスレーシヨン) 野村萬斎 増補改訂版 後口上 初訳・初演から二〇年の時を経て 野村萬斎
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