
新・門外不出のOracle現場ワザ ~エキスパートが明かす運用・管理の極意
五十嵐建平、大塚信男、小田圭二、村方仁、谷敦雄、宮崎博之、神田達成
翔泳社 / 2012-08-16
この本について
SQLが遅い理由って、だいたい「なんとなく分かった気になっている部分」が実は全然わかってなかったりしますよね。バインド変数を使えば速くなる、と聞いて実装したのに逆に遅くなるとか、統計情報を集めれば解決すると言われても、そもそも何が起きているのか見えにくかったり。自分も長くそういうモヤモヤを抱えていました。 この本が助かったのは、Oracle が実際にどう判断しているのかを“内部の流れ”で説明してくれた点です。例えば、バインドピークが機能する場面としない場面、実行計画が「最初に値をセットしたユーザー」に最適化されてしまう理由、ヒストグラムがないと選択率がなぜ外れるのかなど、現場でつい曖昧に扱ってしまう部分がちゃんと因果関係で語られています。そのうえで、結合順序の決まり方やソフトパース/ハードパースの境界など、普段の運用に直結するポイントが整理されていて、単なる理屈ではなく「だからあのSQLはああ動いたのか」と腹落ちする構造になっていました。 特に、同じSQLを多くのユーザーが使う環境で、「どう割り切って実行計画を安定させるか」に悩んでいる人にはすごく向いています。万能なチューニングの裏技ではなく、現実的な判断基準を持ちたい人向けの本です。自分のように、Oracle の挙動が“ブラックボックスに見えている”状態から抜け出したい人にはちょうどいい一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの41%が集中しています。
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