
負け美女 ルックスが仇になる
犬山紙子
マガジンハウス / 2011-10-13
この本について
人との距離感って、うまくつかめないときがありますよね。こちらは普通に接しているつもりなのに、向こうのテンションだけやたら高かったり、逆に冷たく見られたり。ちょっとした会話の終わり方ひとつで、「あれ、自分なんか変な感じ出てた?」と後から気になることもあります。保存されていた「今日はありがとう!」みたいな一言の温度差に刺さった人は、たぶんその感覚に覚えがあるはずです。 『負け美女』は、外見が理由で“得しているように見えて実は噛み合わないことが多い”女性たちのリアルな声を集めた本です。外から見たら華やかに思えるのに、実際はコミュニケーションのズレや、好意と期待の差による気まずさに悩んでいる。そういう細かいニュアンスが丁寧に描かれていて、「ああ、こういうふうに相手には伝わっていたのかもしれない」と視点が一個増える感じがあります。 特に効くのは、相手の好意の温度感に振り回されてしまうときや、「ありがとう」みたいな軽い言葉の裏でどちらかが誤解しているときに、何が起きているのかを具体的に理解できるところです。また、自分の言動に特別な意図はなくても、相手は勝手に物語をつくってしまうことがある、という距離感の難しさも描かれていて、人付き合いに少し余白を持てるようになるかもしれません。 見た目を理由に“得していることになっている”けれど、その裏でうまく立ち回れず疲れてしまう人には、とくに刺さると思います。自分の悩みを整理するというより、「同じことでつまずいている人がちゃんといる」と確認できる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの100%が集中しています。
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