
日本の伝説
柳田 国男
三和書籍
累計読者数3
平均ハイライト数 4件/人
推定読了時間 約7時間55分
star総合評価 52/100
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この本について
日々いろんな土地を訪れても、どこへ行っても似たような話を耳にして、「これって本当にその土地だけのものなのかな」とモヤっとすることがあります。地域の特色ってどこに宿るのか、そもそも “土地らしさ” って何なのか。考え始めると意外と答えが見えません。 柳田国男の『日本の伝説』は、そのモヤモヤに静かに輪郭を与えてくれます。読者が保存していた「昔話は動物、伝説は植物」という一節は、まさに土地と物語の関係をふっと腑に落とさせてくれる部分で、旅先で出会う話がなぜ似ていて、なぜ微妙に違うのかの理由が見えてきます。また「どの土地でも自分のところで起きたと思っている」という指摘も、自分の経験と重ね合わせると妙に納得できて、地域ごとの物語がどう育ってきたのかを考えるきっかけになります。こういう視点を持つだけで、同じ道祖神や古寺の名前を目にしても、ただの観光情報ではなく「その土地の根のようなもの」として見え方が変わってきます。 観光や郷土史が好きというより、「自分が立っている場所の背景をちょっと知りたい」という人に刺さる本だと思います。大きな答えをくれるわけではありませんが、土地の物語に耳を澄ませる姿勢が少しだけ整う、そんな一冊でした。
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出版社による紹介
柳田 國男 著 A5判 392ページ 価格3,500円+税 ISBN978-4-86251-605-3 シリーズ第2巻「日本の伝説」を収載。「日本の伝説」は全国のそれぞれの土地で語られてきた伝説をまとめている。「咳のおば様」「山の背くらべ」「神いくさ」など、語られることの少なくなった伝説がどのような変遷をたどったのかをひも解いている。 目次 再び世に送る言葉 はしがき 咳のおば様 驚き清水 大師講の由来 片目の魚 機織り御前 御箸成長 行逢阪 袂石 山の背くらべ 神いくさ 伝説と児童 伝説分布表 著者プロフィール 柳田 國男(ヤナギダ クニオ) 1875年(明治8年) – 1962年(昭和37年)。兵庫県生まれ。日本民俗学の開拓者である。 代表作に『遠野物語』、『蝸牛考』、『桃太郎の誕生』『海上の道』などがある。
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