
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(中) 機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ (角川スニーカー文庫)
富野 由悠季 and 美樹本 晴彦
KADOKAWA / 2021-05-10
この本について
仕事でも人間関係でも、「正しいと思って動いているのに、気持ちがついてこない瞬間」ってありませんか。覚悟を決めたはずなのに、欲や迷いが割り込んでくるあの感じ。頭では整理できても、心までは納得してくれない。そんなズレを抱えたまま進んでしまう時期が、誰にでもあると思います。 『閃光のハサウェイ(中)』の抜粋を見ていると、読者が刺さっているのは、まさにその「理想と現実の落差」に向き合うハサウェイの姿なんですよね。マフティーを背負う使命感に反して、他者への欲や劣等感がどうしても消えない。感情的に言いすぎて後悔する場面や、自分の業の深さに驚く描写が続きます。こういう揺れは、彼が特別だからではなく、ただの青年だからこそ起きてしまう。そこに読者は自分の影を見つけているのだと思います。 この本が効いてくるのは、まず「迷いながら進むことも選択のうちだ」と受け止められるところです。強さの裏にある未熟さや葛藤が丁寧に描かれていて、自分の弱さも物語の一部として許せるようになる。また、ギギやケリアとの関係からは、他者との距離感の難しさがリアルに伝わってきて、感情に振り回される自分を笑える余裕も少し生まれます。さらに、社会構造や歴史の視点が挟まれることで、個人の悩みが「大きな流れの中のひとかけら」に見えてくるのも救いです。 自分の中の矛盾やみっともなさを抱えたまま、それでも前に進むしかない人には、かなり刺さるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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