
池上彰の世界の見方 東欧・旧ソ連の国々 ~ロシアに服属するか、敵となるか~
池上彰
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この本について
国際ニュースを見るたびに、「なぜこの国はこんな動きをするんだろう」とモヤモヤだけが残ることってありませんか。立場が変われば言い分も変わるし、歴史を知らないまま善悪だけで判断しようとすると、余計にわからなくなる。僕もずっとそのタイプでした。 この本が面白かったのは、ロシア・東欧・旧ソ連を“今の姿だけで見ない”視点をくれたところです。たとえば、ロシアが執拗に南へ出ようとした理由や、バルト三国が NATO に寄りかかるしかない地理的事情。あるいは、アメリカが世界の警察官になったのは理想よりも「自国を守るため」だったという説明。ニュースの裏にある動きが、感情論よりも“条件”として理解できると、国同士の行動がだいぶ落ち着いて見えるようになります。 もうひとつ刺さったのは、ナショナリズムやポピュリズムの波が、どの国でも繰り返し起きているという指摘。EU離脱の背景や長期政権が裸の王様になりやすい構造を知ると、「あの国だけ特殊なんだ」と切り離して考えることが少なくなりました。自国第一と国際協調の間で揺れる感じは、正直、自分たちの日常の判断にも通じるところがあります。 国際情勢を“地続きの物語”として理解したい人に向いています。歴史の知識がなくても読めますが、読み終わると世界地図の見え方がちょっと変わる本でした。
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